戦争は一般大衆には酷すぎる
終戦の朝,晴れていましたねー,今日この頃より涼しかったですねー,
昨夜は空襲もなくよく眠れたと記憶しています.
めずらしく静かな午前のようでした.
お昼に重要な放送があると何処からともなく伝わってきて,何となく皆さんそわついていたような.
お昼,雑音交じり小さな声がラジオから流れて・・・・
エッ!終わったぁー.しばらくして・・勝ったのか負けたのか??なにー負けた!
それから誰も何も話さなかったのを覚えています.
私は今夜からもう空襲が無く静かに眠れるんだなー,よかったーと・・・口には出しませんでしたが胸の内でつぶやいていました.
それまでは毎晩ウーウーとサイレンが鳴って飛び起き防空頭巾をかぶり,風呂敷に包んで置いてある大切なものを背中に背負って暗い外に出たものです.
出てみると遠くのほうでドドドン、ドドドンと太鼓をたたくような音
空は赤く探照灯が何本も飛行機を照らしてました.
キレイだからもっと見ていたいけれど,周りみんなが防空壕に早く行かないと
と急かすので付いて行ったものです.